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2011年11月13日 - 2011年11月19日の4件の記事

2011年11月18日 (金)

弁護士の専門性と消費者問題

今日は、大阪弁護士会の消費者保護委員会第2部会に出席しました。
議題として、「専門法律相談」として、「消費者問題」を対外的に「広報」するかどうかが議論されました。
医療過誤問題や建築紛争と異なり、
消費者問題は、扱う裾野がとても広いという特徴が問題となります。
例えば、食品の安全も消費者問題ですし、放射能問題も消費者問題といえます。サラ金問題や、
訪問販売で浄水器を売りつけられた、偽の社債券を買わされた、デート商法で高額商品を買わされた
というのも消費者問題です。
更には、零細事業者相手の、訪問リース被害等も実質は消費者問題として扱わざるを得ない事情があります。
これら全ての問題に即答できる弁護士をどれだけ養成できるか・・・。
なかなか難しい問題があるようです。

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2011年11月17日 (木)

成年後見と信託銀行

成年後見という制度は、平成11年民法改正等により創設され、
翌12年より施行されている制度です。
お年を召して意思能力が衰えたご本人をサポートするために、
成年後見人を家庭裁判所に選任してもらうというのが典型例です(法定後見)。
それまでの「禁治産制度」があまりに評判が悪かったことから、
ご本人の余生をより充実したものにするために、法改正された経緯があります。
しかし、後見人に選任された方が、ご本人の財産を使い込んでしまうという悪事があとをたたず、
とうとう、最高裁判所は、財産を「信託銀行」に預けてしまう、という
「後見制度支援信託」なるものを行おうと言い始めています。
信託銀行に財産を預けてしまい、出金には家庭裁判所の許可が必要という風にすれば、
横領などの悪用は減るだろうということのようです。
う~む。不祥事を減らすという点だけ考えれば一つの方法だとは思いますが・・・。
そもそも、裁判所という最も中立であるべき国家機関が、
特定数社の信託銀行と制度的に結びついてしまって良いものでしょうか。
また、数億円も預かり資産がある場合、信託銀行の倒産リスクについてはどう考えるのでしょう。
更に、ご本人の余生を充実したものにするために、禁治産制度から成年後見制度に移行したのに、
財産を銀行に預けるという形で体よく取り上げてしまう点で、法改正前に逆戻りするのではないか?
といった批判も聞かれるところです。
なかなか難しいところです。
みなさんは、どう思われますか?

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過払い弁護士

私が弁護士になった頃(平成5年)には、まだ、
貸金業者に対して過払い金返還請求が出来るという
最高裁判所判例はありませんでした。
いま、あちこちの広告に掲載されている「過払い金返還!」
といった業務は、なかったのです。
ひょっとしたら、
過払い金返還請求を認めた最高裁の態度変更は、
司法を通じての経済政策なのではないか、
というのが、私の考えです。
公共工事を大量に発注して雇用を維持することは、
日本は国家として出来なくなってきた。
そこで、高利貸しに長年返済を続けてきた人は、
「払い過ぎたおつり」
を、サラ金から返して貰って生活して下さい。
そういったマクロ経済的な配慮が、背景に働いている様に思うのです。
その意味で、過払い金返還請求に仕事を特化した弁護士も、
経済政策に協力するという役割が期待されていると思います。
決して、多重債務者を食い物にするような存在であってはならない筈です。
しかし、現実には、ずいぶん、弁護士業界全体の評判を落とすような業務を行う
過払い弁護士が多い様子で、残念です。

・・・過払い金返還請求は、
実は、それほど難易度が高いものではありません。
殊更特別な技能が必要な分野ではありませんので、
依頼があればいつでも行うことが出来ます。
いわゆる過払い事務所が、過払い金を中心に特化している
(専門と称しておられる)のは、
その方が経営効率が良いからだろうと推測します・・・

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判例研究の方法

我々弁護士にとって、毎日、各地の裁判所で下される裁判例の中で
重要なものを研究しておくことは、とても大切です。
どういう事案で、どのような論理構成のもとに、どのような判断が下されたか。
ただ単に知識として得ておくだけであれば、判例雑誌を読んでいれば何とかなるのですが、
数名で判例を素材にディスカッションすることによって、多角的に様々な角度から検討しておくと、
知識に応用範囲が広がり、とても有益です。
私は、長年、気心の知れた同業仲間達と、月一度のペースで夜に集まり、
判例雑誌を皆で読みながら討議するという方法での研究を続けています。
みな、仕事を終えてから集まるので、研究は深夜に及ぶこともありますが、
わいわいと楽しくやっています。
楽しくできるからこそ続くとも言えそうです。

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