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2012年5月20日 (日)

読書日記〜古典的名演説 100年のときをこえて

徳富蘆花~謀叛論~岩波文庫より

以前のブログで書いた幸徳秋水事件(大逆事件)で、
幸徳秋水ら12名が瞬く間に処刑された、
そのたった一週間後、
徳富蘆花が、一高(東京)の学生達を前に、
時の政府によるこの大弾圧(思想弾圧)を、
徹底的に批判した名演説~謀叛論~。

蘆花自身は徹頭徹尾天皇陛下を敬愛する立場に立ちつつ、
また、政府発表の「大逆事件」が、
実際の事件として存在したかどうか知らないとの立場に立ちながら、
(非公開裁判で直ちに死刑執行されてしまったのだから知りようがない)
近い将来、日本国の中枢部を担う一高生達を相手に、
東京の中枢部で、以下のように演説します。

(岩波書店のご了解を頂いていませんが、
以下、いくつかの特に印象的な言葉を紹介することをご容赦賜りたいと思います。)

「社会主義が何が恐い?世界のどこにでもある。」
「新しいものは常に謀叛である。」
「諸君、我々は生きねばならぬ、生きるためには常に謀叛しなければならぬ、
自己に対して、また周囲に対して。」
「要するに人格の問題である。諸君、我々は人格を研くことを怠ってはならぬ。」

私自身はどちらかと言えば保守的な人間ですので、
幸徳秋水らとは思想を同じくするものではありません。
徳富蘆花も、そうだったのではないかと思われます。
立場の違いを超えた、思索の力。言葉の力。
100年のときを隔てて、なお圧倒的です。

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