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2012年6月28日 (木)

読書日記 ~ 世に棲む日々 ~ 吉田松陰と高杉晋作

司馬遼太郎の作品の中で、私が最も好きなもののひとつが、
この作品です。
幕末の長州藩を舞台の中心に、
前半は、吉田松陰。後半は、高杉晋作を主人公として、
明治維新前夜の様子が、極めて魅力的に描かれています。

私はこの作品を読むまで、「吉田松陰」という人物に、
何となく不安・・・というような、不可思議なマイナスイメージを持っていました。
恐らく戦時教育の揺り戻し的な面の影響があったのだろうと思います。
作者である司馬氏自身が同じようなことを述べておられます。
(楠木正成についても同じようなことがいえるかも知れません)

しかし、この作品を読めば、
吉田松陰が、極めてすぐれた兵法学者にして、
極めて純粋な思想家、教育者であったことを知ることが出来ます。

高杉晋作。
彼の奇兵隊を初めとする大活躍は、本当に読んでいて爽快です。
彼が残した言葉の中で、
「人間は苦難はともに出来るが、富貴はともに出来ない」という意味の言葉があるそうです。
辛いことはともに堪え忍べた仲間でも、成功して栄華を手中に出来るようになったとたんに、
それまで仲間であった皆が、バラバラになって、猟官活動などをはじめて足の引っ張り合いをする。
(哀しいことですが)人間の本質をよく見た明言とお感じになりませんか。

高杉は、維新前に、新婚で幼子がいる中、若くしてなくなりました。
早過ぎる死です。彼が生きていたら維新政府もずいぶん違ったのではないか。
そう思う人は多いと思います。
山県有朋ら、維新政府の軍部の中枢を握っていった軍閥に対して、
高杉であれば、コントロールが出来たかも知れません。
それにしても、この時期の偉業を成し遂げた人物達は、
坂本龍馬にせよ、高杉晋作にせよ、多くが、30才そこそこで亡くなっています。
引き比べることもおこがましいとは思うのですが、
自分が30才のとき何をしていただろうか・・・と、自戒するほかありません。
Yonisumu



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