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2012年7月20日 (金)

教育界はなぜ隠蔽するのか?~大津中2自殺事件

大津のいじめによる痛ましい事件の報道が続いています。

学校側が市にアンケート提出せず"

アンケートに記載された現場の声、
折角の生徒達の声が、学校によって握りつぶされていたということのようです。

更に、7月26日の報道では、
大津市教育委員会が滋賀県教育委員会に対して
自殺事件についての報告書を提出する際、
アンケートで既に判明していた虐めについて、ほとんどふれずに報告し
その理由として、
「自殺の報告書で、いじめ関連は不要と判断した」とコメントした。
そのような報道がなされるに至っています。大津市自殺報告書、市教育委「いじめは不要」
生徒が自殺した。いじめの存在を示す多数のアンケート結果がある。
なのに、報告書に記載しない。
このようなことを、「隠蔽(いんぺい)」と言います。
どうして、ここまでして、真相を隠すのでしょう。

この事件については、以前も、
教育委員会が、いじめのアンケートについて隠蔽していたとの報道がなされています。

市教委隠す?2回目アンケート実施を伝えず 滋賀県警、押収資料精査へ
落としたくない地域の評判

学校・教育委員会の隠蔽体質の背景には、
「いじめがある」と地域で知られては
学校にとって都合が悪い、担当教師にとっても都合が悪い、との分析をした報道です。
あたっている面があるのではないか、と、思わざるを得ませんね。

教育の世界は、いったい・・・

恐らく、

1)生徒という人質(のようなものです)を取られて、
一般的なご家庭の一般的な親御さんは学校に対して強いことが言えない。

2)教師の世界の勤務評定の基準が適正ではない(推測です)。

例えば、ある銀行では、融資を積み上げた人間が高く評価され、
不良債権回収にどれだけ汗を流してもそれほど評価されない、
という話を聞いたことがあります(私は正当ではないと思います)。
目の前の利益や数字だけではなく、誰しもが嫌がることに汗を流したかどうか、
そういったこともしっかりと評価すべきなのです。
何人を評判の高校進学させたか、とか、生徒受けが良い、とか、(それも大事だとは思いますが)
だけではない、教師の評価基準を徹底して頂ければと思います。

3)教育委員会が、
個々の問題をしっかり検討できないという意味において、
教育行政の決定を、実際には行えていない。
すべて、「教育長」を頂点とする事務方任せとなってしまい、
完全に形骸化してしまっている。
そして、教育行政全般が、
政治的中立という防護壁の中で、
批判されない存在として、
独善的になる傾向があるのではないか。

ここまで隠蔽について報道が重なると、
上記のことや、その他の、
自己保身など諸々のことが重なり合うようにして、
教育行政全体に、
「隠蔽体質」が出来上がっているのではないか。
そう推測してみたくもなります。

現場の声に耳を傾けない組織が、必ず、大変な失敗を犯すことは
何度も書かせて頂きました。
現場の声が届かない!~滅びる組織とは
もの言えぬ組織の末路
史実に学ぶ~危険な組織の意思決定

不都合なことこそ、真っ先に報告させる。
あらゆる組織で、徹底して行きたいところです。

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