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2012年7月19日 (木)

大津いじめ自殺事件~教育長会見の酷さ~

リンク: 大津の生徒自殺、いじめ以外の要因も…市教育長 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞).

痛ましい大津中2自殺事件で、毎日お騒がせの教育長氏。
私のブログでも、この方のご発言が、
たとえ組織防衛の見地に出たものであるとしても、
不適切であることを指摘させて頂きました。
大津いじめ自殺事件~教育行政の闇
ですが、上記の報道を読み、ここまで来ると、唖然としてしまいます。
【大津市の沢村憲次教育長は17日、市役所で記者会見し、
①男子生徒が自殺した背景について「個人的、家庭的な要因もあったと、
学校から聞いている」と述べ、いじめ以外の要因があったとの見方を示した。
②具体的な内容については「個人情報であり、警察や市の外部委員会で調べていくものだ」
と言及を避けた。】というのです。

まず、

①について、教育長氏は、繰り返し同趣旨の発言を記者会見の場で行っているようです。
そのあまりの内容、亡くなられた被害者やご遺族をむち打つ様な発言内容に、
「公然事実を摘示し人の名誉を毀損」
という名誉毀損罪(刑法230条)の構成要件該当性について検討をする内容でしょう。
亡くなられた被害者(死者)に対する名誉毀損罪の成立要件が
厳格(刑法230条②)なのは事実ですが。
しかし、この発言が、
ご遺族の名誉も著しく毀損していることを忘れてはなりません。
ご遺族に対する名誉毀損罪も成立しうるのです。

②の記事にあるように、教育長氏が具体的内容を述べなかった点、
名誉毀損罪成立のための「事実を摘示し」にあたらないのではないかも問題となるでしょう。
しかし、「被害者の自殺には被害者のご家庭の『家庭的要因もあった』
(「」内は私が推測で補いました)」と、やや抽象的ではありますが、
「家庭的要因」という事実の摘示があると解釈することも、
あながち不可能とは言い切れないように思われます。

教育長氏の一連の会見発言は、
それほどに、全くの第三者である私から見ても
極めて不見識な発言と感じられるのです。
しかし、誤解しないで頂きたいのですが、私の本意は、
教育長氏の個人的な資質を云々することではありません。
また、教育長氏の民事&刑事責任を追及すべきなどと
主張するつもりもありません。

あまりに非常識と思えるこの教育長氏の様々なご発言が、
「長」と肩書につく人物の口から、どうして毎日のように出て来るのか。
ここから何が見えてくるのか。
教育長氏の発言の数々は、教育行政の闇の深さを、
我々みなに教えてくれている様に思えるのです。
教育行政の仕組みから、変えていかなければならないのかも知れません。

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