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2012年7月11日 (水)

市長の対応「続報」と評価~中2自殺、大津市長が和解の意向

リンク: 中2自殺、市長が和解の意向…遺族の賠償訴訟で : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞).

痛ましいこの事件について、
大津市長が示した民事訴訟での和解の姿勢を評価したいと思います。
遅きに失したとはいえ、大津市が民事責任をとることを前提に和解の方針を打ち出したからです。
外部委員会が出すであろう結論を見た上で、
裁判所で、大津市がご遺族に賠償金を支払う形での
和解解決をすることを念頭に置いての発言と思われます。

懸念される事柄は、法廷で明らかにされるべき様々な真実が
隠蔽されてしまう恐れがあるのではないかということです。
しかし、法廷で明らかに・・・といっても、
当の大津市(や教育委員会、学校)が隠蔽を決め込んでしまえば、
原告であるご遺族が立証できる事柄には、限界があります。
ご遺族には調査権限がないのですから・・・。

そうであれば、外部委員会(この事件を調査する委員会)に調査権限を与え、
裁判外で徹底的に調査させた方が、真相解明に役立つと思われます。
法廷では立ちすくみ証言できない方でも、
非公開の調査・ヒアリングに対してであれば、
真実を語ることが往々にしてあり得るからです。

事態がここまで進めば、
調査を担当する外部委員会の委員の人選と、権限設定、独立性確保が大きな課題です。
この点について更に注目していきたいと思います。

教育の政治的中立確保の命題のもとに、
教育委員会には高度の独立性が与えられてきました。
教育委員会は、内輪のかばい合いのために存在するものでは無いはずです。

*ご参考:この事件に関しての私のブログ

刑事責任についての考察 刑事罰の適用は?

従前の大津市長の態度についての評価 市長の対応について

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