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2012年8月18日 (土)

大津いじめ自殺事件~相次ぐいじめ事件・早急に対策を打ち出すべき

外部委員設置「自殺の原因を考察」

大津いじめ自殺事件を受けて真相解明のために設置される
外部委員会の性質がようやく明記されたとの報道です。
ここまで来て、いたましい自殺の原因を解明しないでどうするのか?という
大勢の意向に従った大津市の賢明な態度と思います。

この事件では、加害者少年が教諭に対しても暴行を加え、
全治1ヶ月の大怪我を負わせていたことが明らかになっていますね。
加害同級生教諭にも暴行全治1ヶ月
それでも警察に届け出なかったというのですから、
教師の世界も大変ですね・・・。
「教え子の将来のためを思い警察沙汰にしない。」という
古典的な美談では治まらない時代になってしまっているのです。

そして、大津市教育委員長(教育長とは別の非常勤の民間人です)が、
先日、謝罪しておられます。
大津市教育長 対応不十分と謝罪
「非常勤とはいえ公の場に出るのが遅かったといわれてもしかたない。
ただ仕事を抱える私ができる範囲のことはしたと思う。」とのコメントには、
この方の誠実さを感じるとともに、
やはり制度として再設計が必要ではないのか?との感を抱きます。

奈良教育委員会では緊急会議が開かれた様子
いじめ認定は被害者目線で

被害者目線は最も重視すべきことで、賛成です。

また、8月17日、
奈良県教育委員会では、緊急にアンケート調査を行うとして、アンケート用紙を公表しました。
奈良県教育委員会HPプレスリリース
奈良県全中高アンケート設問公表(読売)

東京では私立小中高一貫校でいじめられてきたとの被害の声が・・・。
いじめ東京・小中高一貫校で(朝日)
司直による捜査が始まりそうな報道です。

兵庫県でもまたいじめ事件・・・小6いじめ動画撮影直後暴行
寝屋川のいじめ事件、桜井の事件も相当な陰湿さが明らかになりつつあります。
虐められるものが生きる術~寝屋川~
~中2女子暴風警報の中、校門で待ち伏せ~
茨城県でも、虐めが疑われる痛ましい自殺事件が・・・いじめか。茨城中2が自殺(朝日)


気を付けなければならないのは、
「いじめは犯罪か?」などという抽象的な議論「いじめ=犯罪か」議論白熱
をしてもあまり意味がないことです。
いじめは、多くの場合、暴行罪、傷害罪、脅迫罪、恐喝罪、強要罪などなど
明白な犯罪行為を伴って行われる集団によるリンチです。
被害者のいのちを救う。身体に付けられた傷は治っても心の傷は消えません。
被害者を一生消えない心の傷から解放する。

今必要とされているのは、その観点からの学校現場での施策です。

例えば、警察に通報する際の学校側の合議の仕組み、マニュアル作りです。

アンケートを採るにしても、犯罪被害者であるいじめ被害者の秘密を守ること、
プライバシー保護を徹底すること。
そうでなければ、被害者は決してアンケートに正直に答えないからです。
アンケート結果の隠蔽など、言語道断。
アンケートは、被害者保護のために徹底活用すべきです。

学校は、あと2週間で2学期が始まります。
それまでに、大人たちが、どれだけ全力で取り組めるか。
それによって、救われる子どもが確実にいるのです。
8月25日にも初会合を開く予定と報道される大津・中2自殺:外部委、25日に初会合
大津市外部委員会が、
どこまで踏み込んだ議論を行うか、注目したいと思います。

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