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2012年9月11日 (火)

続報~「無償」サポート契約にご用心!

「無償」サポート契約にご用心!」で
書かせて頂いた件の続報です。

PCメンテ会社から回答文書が来ました。
消費者契約法違反とは考えていない。
内規は開示できない。
数万円の買い取り提案価格は、私がパソコンを購入した際(数年前)のHDの価格だ。
・・・そうです。やれやれ。

因みにこのPC会社、PC雑誌でのサポート満足度上位の常連さんです。
そう言う意味でも、ガッカリ。

*印象に残っている修理担当者との会話
<修理担当者>
「不安定な点はHDを初期化すれば解消すると思います。
データが消えてしまいますが、宜しいでしょうか。」
<私>
「バックアップはとっていますので良いですよ。初期化して下さい。」
<修理担当者>
「あ。当社ではHDを初期化する場合、HDごと交換し、
データの入った今お使いのHDも保管しますので、ご安心下さい。」
<私>
  ?
*遅くとも、この会話の時点で、PC会社側は、その後の流れと、
HDを手元に置きたい場合は有償になると説明する義務があると私は考えます。
契約関係にある両当事者は、たとえ契約書に記載がなくとも、
相互に契約相手に不測の損害を与えてはならない
付随義務としての保護義務
(典型は労働契約下の安全配慮義務)を負うと解されます。
今回のPC会社側の行動には、
保護義務の一環としての情報提供義務・説明義務違反あがることは、
明らかと思われます。

*この会社に謳い文句通りの無償修理を依頼する場合、
無償(修理)を貫くのであれば、
「HDの交換はしないであくまで現在の部品の範囲で初期化せよ」
と指示せねばなりません。
そういう指示・選択も、PC会社側からの
情報提供があって初めて出来ることです。

はっきり最初から告げてくれていれば、何の問題もない話。
無償を前面に押し出して、金を取る話を最後まで出そうとしないから、
こういう残念なことになります。

売上が、収益が上がらなければ、競争に負けて潰れてしまう。
あるいは、
部品に含まれている「レアメタル」の回収とリサイクルが
至上命題の時代がやって来たから、強引にでも回収したい。
PC会社側は、そう思っておられるのかも知れません。
サポートや修理代としてお金を請求しているのではないから、
看板との相違はないはず。そうお考えのことだろうと思います。

数字が全ての世界。
「あきない」における道徳、商道徳の問題。
道徳観が希薄化していくことを残念に思うのは私だけでしょうか。

*その後・・・・・
「現在では」このPC会社のホームページには、
無償修理とは別に、ハードディスク有償買取(顧客であるPC買い主が買い取るのです)について
告知がしっかりなされていますので、これから同様のトラブルが起きる可能性は低くなっています。
そのことを確認し、私は、先方が当初言ってこられた金額の○割程度の金額を
解決金(先方の言うHD買取費用)として支払い、この問題に決着をつけました。

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