« 組織における人事のあや ~ 隠密裡に進めることの正当性 | トップページ | TPPに対して思うこと~飢えるのは誰? »

2013年3月15日 (金)

後見監督人に「監督義務違反」4100万円の賠償責任!

今日飛び込んできた以下のニュース・・・

成年後見人の横領見逃し「監督義務違反」弁護士に4100万円賠償責任

なかなかインパクトのある判決、インパクトのある記事です。
どうやら親族後見人が財産横領が疑われる状況で、
後見監督人に選任された弁護士が、後見人に対して、適切な監督を行わず、
結果、多額の財産横領を許してしまったケースで、
後見監督人であった弁護士に、巨額の賠償責任を認めたもののようですね。
成年後見人制度、なかでも、法定後見制度において、
後見監督人という立場は、
いつでも選任されるわけではありません。
民法849条は、
家庭裁判所は、「必要があると認めるときは(中略)後見監督人を選任することが出来る。」
と規定しているのです。
そして、後見監督人の職務は、
「後見人の事務を監督する」(民法851条1号)ことですから、
後見人が財産横領など行う恐れがあるケースで後見監督人に選任され、
何も有効な手立てを講じなかったというのであれば、
上記の大阪地裁堺支部判決の記事の結果になっても、おかしくはないのです。
我々弁護士が、後見監督人の仕事を家庭裁判所から仰せつかる場合、
多かれ少なかれ、ご親族が勤めておられる後見人業務を牽制し、
場合によっては対立することを申し上げなければならない場合も多いのです。
職務懈怠と言われることが万一にもないように、
再度、身を引き締めるとともに
後見監督人の職務に、ご理解とご容赦を頂ければと感じます。

後見監督人の責任が厳しく言われる背景には、
実は、成年後見がらみの財産横領事件が
最近頻発しているといった事情があります。

ここ数ヵ月間の記事でこれだけ・・・
異常事態と言って良いのではないでしょうか。
特に、弁護士という同業者の犯罪には、強い怒りと憤りを感じます。

|

« 組織における人事のあや ~ 隠密裡に進めることの正当性 | トップページ | TPPに対して思うこと~飢えるのは誰? »

弁護士・法律」カテゴリの記事

成年後見~高齢者・障がい者支援」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/89445/56958840

この記事へのトラックバック一覧です: 後見監督人に「監督義務違反」4100万円の賠償責任!:

« 組織における人事のあや ~ 隠密裡に進めることの正当性 | トップページ | TPPに対して思うこと~飢えるのは誰? »