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2013年3月10日 - 2013年3月16日の3件の記事

2013年3月15日 (金)

後見監督人に「監督義務違反」4100万円の賠償責任!

今日飛び込んできた以下のニュース・・・

成年後見人の横領見逃し「監督義務違反」弁護士に4100万円賠償責任

なかなかインパクトのある判決、インパクトのある記事です。
どうやら親族後見人が財産横領が疑われる状況で、
後見監督人に選任された弁護士が、後見人に対して、適切な監督を行わず、
結果、多額の財産横領を許してしまったケースで、
後見監督人であった弁護士に、巨額の賠償責任を認めたもののようですね。
成年後見人制度、なかでも、法定後見制度において、
後見監督人という立場は、
いつでも選任されるわけではありません。
民法849条は、
家庭裁判所は、「必要があると認めるときは(中略)後見監督人を選任することが出来る。」
と規定しているのです。
そして、後見監督人の職務は、
「後見人の事務を監督する」(民法851条1号)ことですから、
後見人が財産横領など行う恐れがあるケースで後見監督人に選任され、
何も有効な手立てを講じなかったというのであれば、
上記の大阪地裁堺支部判決の記事の結果になっても、おかしくはないのです。
我々弁護士が、後見監督人の仕事を家庭裁判所から仰せつかる場合、
多かれ少なかれ、ご親族が勤めておられる後見人業務を牽制し、
場合によっては対立することを申し上げなければならない場合も多いのです。
職務懈怠と言われることが万一にもないように、
再度、身を引き締めるとともに
後見監督人の職務に、ご理解とご容赦を頂ければと感じます。

後見監督人の責任が厳しく言われる背景には、
実は、成年後見がらみの財産横領事件が
最近頻発しているといった事情があります。

ここ数ヵ月間の記事でこれだけ・・・
異常事態と言って良いのではないでしょうか。
特に、弁護士という同業者の犯罪には、強い怒りと憤りを感じます。

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2013年3月13日 (水)

組織における人事のあや ~ 隠密裡に進めることの正当性

組織における人事ほど、難しいものは無いと言われます。

ある人物を抜擢したい。この人物はわきにどいて欲しい。
このような思惑を秘めて、
特に年度末のこの時期、
様々な情報が飛び交い、
様々な接触活動が行われますね。

そして、多くの場合、
「正式決定があるまで、くれぐれも内密に」と言うように、
因果を含めるようです。
このような口止めは、
多くの組織にとって、
人事情報が事前に漏れて噂になり、
あらぬ妨害が入ったりすることを防ぐ点で有効でしょう。
もちろん、公務員の人事は、
それ自体公務員の守秘義務の対象になり得る事柄ですから、
口外できないのは当然です。
しかし、そのような正当な範囲での口止めを超えて、
周囲が、やたらと神経質になっている場合は、注意が必要です。
何か、隠された意図、隠された狙い、構造があるのではないか?
そういう風に、場合によっては、斜に構えて、
幅広く多方面から情報を収集し吟味することが必要な場合もあるでしょう。

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2013年3月10日 (日)

裁判例の活用方法~法廷に立つ実務家としての留意点

近時大阪弁護団が獲得したいくつかの裁判例について

リース会社に監督責任ホームページリース初の勝訴判決!

各地の様々な立場の方と、様々な議論をさせて頂きながら思うところがあり、
このブログを書かせて頂きます。

判例には、常に、
          『射程距離やいかに?』
という議論があります。
判決の結論に反対の向きは、
その判決に至った事案の特殊性を強調し、
射程距離を狭く解すべきとの議論を展開するでしょう。
逆の立場からは、逆の立論があるべきであり、
徒に謙抑的である必要はないように思われます。
また、判旨で述べる規範が、
普遍性を持つ一般的なものと理解できるものであれば、
普遍的に妥当領域を探るべきは当然と思われるのです。
例えば
・・・例としては大仰で恐縮ですが・・・
フランス人権宣言や、アメリカ独立宣言を習って、
フランスやアメリカの特殊事情に基づく宣言・・・という歴史的(大人)な解釈とは別に、
人類普遍の原理・理念に、胸を熱くされた思い出を持つ方は多いと思うのです。
法治国家において、
法解釈を宣言した裁判例の持つ意味
~普遍的意義~
を、再度、みなで思い起こしていただければ、と思うのです。
個別具体的事情をもとになされた判示であっても、
いったん判決によって定立された規範は、
普遍的・一般的価値を持つのですから。

すなわち、
法規範とは、        ・・・抽象的&一般的なものです。
裁判例による解釈基準・・・・抽象的&一般的な法規範を補充するものだからです。

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