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2013年2月24日 - 2013年3月2日の1件の記事

2013年2月26日 (火)

消費者概念の限界と消費者運動の将来・・・TPP時代に

第二次世界対戦後、私が大好きなラルフ・ネーダーを旗頭として、
消費者保護運動がアメリカで巻き起こりました。
ゼネラルモーターズの欠陥自動車問題から、
すべてを牛耳る大企業の専横に対して、
大量生産大量消費時代の到来を受けて、
大企業が大工場で大量生産した製品を購買せざるを得ない
弱き消費者の立場に立った運動は、大衆的支持を受けたのです。

しかし、世の中は更に進みました。
グローバリズム、市場(主義)経済の完徹、
TPPなど聖域なき関税撤廃が、主にアメリカによって、叫ばれています。
このような流れに対して、
「消費者」概念が、抗うことを知らず、
むしろ、規制緩和論との親和性を誇る論者すら珍しくない状況をみるにつけ、
私は、消費者概念の歴史的限界を見るように思うのです。
グローバリズムのを無批判に受け入れ、
規制緩和論を無批判に肯定する中での、
保護されるべき「消費者」は、限りなく限定されるべきでしょう。
あいまいで分かりにくい概念を「市場」は嫌うでしょうから。

「消費者」概念が、窮屈になってきていることは、
このブログでもたびたび取り上げたところです。

しかし、私は、消費者運動の将来については、まったく悲観していません。
なぜなら、 消費者運動は、かつても、そして、現在も、 そして将来も、
そのときどきの社会で、救われない、弱きものの声なき声をすくい上げる
社会運動だったし、これからもそうだろうからです。
人間が人間らしくあるための、いとなみだからです。
消費者運動にとっての敵は、
1)狭苦しく凝り固まった「消費者」概念
そして
2)官僚主義の壁 ではないか。
そう思うのです。

言うまでもありません。 本当の消費者運動、真の消費者運動は、
今までの成功体験に安住することなく、 官僚主義の弊害を踏み越えて、
その原点…契約社会における弱者救済の観点から、
再構築されなければならないのではないでしょうか。
グローバリズムの足音騒々しい昨今、つとに思うのです。

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